虫歯治療

虫歯治療

虫歯について

虫歯について

虫歯の原因とは

人の口の中には、たくさんの菌が存在しています。その数はなんと1000億個以上にものぼり、120~350種類を超えるといわれています。中でも、う蝕(虫歯)の原因菌の一つとされるのが「ミュータンスレンサ球菌」です。

ミュータンスレンサ球菌は、食べ物や飲み物に含まれる糖からプラーク(歯垢)をつくりだし、歯に付着して増殖を始めます。そして、このプラークの中で砂糖や炭水化物が発酵して酸が生み出され、この酸によって次第に歯が溶けていきます。これが虫歯のはじまりなのです。

虫歯を繰り返さないためには?

適切な虫歯治療を受けて回復した歯も、甘いものを頻繁に摂取して歯磨きをおろそかにしていれば、何度でも虫歯は再発してしまいます。そうして治療を重ねるごとにご自身の大切な歯質が減り、次第に歯の強度は低くなってしまいます。つまり、虫歯を繰り返すほど歯はもろくなり、最終的には破折や抜歯のリスクが上がる「負のサイクル」におちいるのです。

この「負のサイクル」を食い止めるためには、やはり日頃の正しい予防ケアが不可欠です。適切な食生活を心がけながらきちんと歯磨きを行い、定期的に歯科医院でのプロフェッショナルケアを受ける習慣を身につけることで、虫歯リスクを最小限に抑えることが可能です。

当院の虫歯治療のポイント

当院の虫歯治療のポイント

一人ひとりの患者様に合わせた
治療を行います

お口の中の状態、患者様のお悩みやご希望はそれぞれ異なります。当院では、患者様のお口の中の状態を的確に見極め、お一人おひとりに合わせた方法で最適な治療計画をご提案しています。

安易に「歯を削らない・抜かない」ことを重視し、また「痛みやストレスの少ない治療」に努めておりますので、お口周りで気になることがございましたら、どうぞ安心して当院にお任せください。

痛みやストレスに配慮した虫歯治療

「麻酔や治療の痛みが苦手…」という方にも、安心して診療を受けていただけるよう、当院ではさまざまな設備を整えて最大限の配慮をしています。

表面麻酔

治療前の麻酔時には、歯茎に注射針を入れる前に表面麻酔を施します。表面麻酔をすることで、歯茎に針を刺すときのチクッという痛みを抑えることができます。また表面麻酔には塗るタイプやシールタイプのものがあり、痛みはありません。

カートリッジウォーマー

麻酔液を体温に近い温度に温める装置です。注射をするときに感じる痛みの原因の一つとして、麻酔液の温度と体温の温度差があります。事前に冷たい麻酔液を人肌に温めておくことで、麻酔注射による痛みを感じにくくすることができます。

歯科が怖い・不安な方へ:
笑気麻酔法にも対応

歯科治療に対して不安や恐怖心のある方には、ご希望に応じて「笑気麻酔法」を併用した治療を行うことも可能です。笑気麻酔とは、人体に害のない麻酔ガスを吸うことでリラックスした状態で治療を受けて頂くことができる方法です。副作用のリスクが非常に低いため、小さなお子様からお年寄りの方まで使用することができます。

すべての患者様に安心の歯科をお届けしたいと考えておりますので、ご予約またはカウンセリングの際にどうぞ遠慮なくお申し付けくださいませ。

なるべく「歯を削らない・抜かない」
虫歯治療

当院では患者様の大切な歯を長く健康に保つために、可能なかぎり「歯を削らない治療(MI治療=Minimal Intervention)を重視して行なっています。

診察や治療の際にも必要に応じてマイクロルーペ(拡大鏡)を使用し、虫歯に侵されていない健康な歯の部分をなるべく削らない、削る範囲を必要最小限に抑える治療を行うことで、天然歯の健康寿命を最大限に延ばせるよう努めます。

治療後の予防サポートにも
力を入れています

患者様が虫歯を繰り返さないように、定期検診やメインテナンスを通じた治療後の「予防」にも力を入れています。専属の歯科衛生士と連携して、患者様一人ひとりに合わせた予防法を提案させていただき、患者様の一生涯の健口までを見据えてしっかりとサポートしてまいります。

虫歯の進行段階と
各治療法

  1. C0:ごく初期の虫歯 歯の表面のエナメル質が溶けはじめ、白く濁っている状態です。この段階では歯に穴はあいておらず、まだ痛みなどの自覚症状もありません。適切なブラッシングとフッ素塗布などにより治せる場合もあります。 C0:ごく初期の虫歯
  2. C1:エナメル質の虫歯 歯の表面のエナメル質がさらに溶け、黒ずんでいる状態です。冷たい物がしみる場合がありますが、まだ痛みなどの自覚症状はほとんどないことが多いでしょう。虫歯に感染している部分を適切に除去し、レジン(歯科用プラスチック)を詰めて治療します。 C1:エナメル質の虫歯
  3. C2:象牙質の虫歯 エナメル質の内側にある象牙質にまで虫歯が進行している状態です。冷たい物や甘い物がしみたり、ときどき痛むなどの症状があります。虫歯の感染源を除去し、レジン(歯科用プラスチック)を詰めて治療します。 C2:象牙質の虫歯
  4. C3:神経まで達した虫歯 歯の神経にまで虫歯が進んだ状態です。熱い物がしみる、ズキズキと激しく痛むなどの症状があらわれます。汚染された歯の神経を除去し、神経が入っていた管の内部を消毒して薬剤を詰める根管治療を施し、被せ物をします。 C3:神経まで達した虫歯
  5. C4:歯根まで達した虫歯 歯の大部分が溶けてなくなり、歯の根にまで虫歯が進行した状態です。歯の内部にある神経が死んでいることから、一旦は痛みはなくなりますが、歯根部に膿が溜まると再び痛みが出始めます。多くの場合において抜歯が必要となります。抜歯後に入れ歯やブリッジ、インプラントなどで失った歯の機能の回復を図ります。 C4:歯根まで達した虫歯